ミリミリカッチドットコム

2017年末〜 はてなに引っ越してきました

「文春野球」西澤賞のこと

 

このたび「文春野球コラム」に拙文を掲載していただきました。

 

bunshun.jp

 

「誰だよ、ミリミリカッチ って」ってこちらにたどり着いてくださった方や、リアルでもネットでもつながってるお友達が、「そういえば彼女は最近ベイスターズ好きって言ってたけど、野球コラム?何それ?」ってなってると思うので、経緯をまとめました。

 

自分用の記録としての意味もあり、かなりだらだらと書いてますが、お時間ありましたら。

 


「文春野球」とは

 

子供のころ大ファンだった中畑清さんが監督に就任されたことがきっかけで、2012年から横浜DeNAベイスターズのファンになり、ペナントレースに一喜一憂する日々(実際は一喜三憂くらい)を送るようになりました。

 

応援しているうちに、球団の歴史をきちんと知りたくなり(というか、どうしてこんなに勝てないのか原因を知りたくて)めぐりあった本が村瀬秀信さんの『4522敗の記憶』。

 

これを読んでますますベイスターズのことが好きになり、同時にすっかり村瀬さんの文章のファンになって、いろいろネットを探す日々(あ、本も買っています…最近では『止めたバットでツーベース』最高です!野球じゃなくても、何かや誰かを精一杯応援したことがある方ならもれなく感動間違いなしです)。

 

野球やスポーツをテーマとした読み物が、こんなにたくさんあるのか、こんなにたくさんの方が書いていらっしゃるのか、こんなに面白いものなのか!と、すっかり野球観戦、スポーツ観戦好きになり、スポーツ系のコンテンツにハマるようになりました。


そのなかのひとつが、村瀬さんが “コミッショナー”をつとめる「文春野球コラム」。ライターさんが12球団に分かれて、選手の取材原稿や応援コラムを掲載し、読者の投票で順位を競う、というものです。

 

 

「文春野球学校」に参加

 

すべてのコラムの最後に野球ボールの形の投票ボタンがあって、原則1人1回1票なのですが、その中に、毎回「ああ、ボタンを100回くらい連打したい!!」ってなるコラムを書かれる方が、西澤千央さん。同じベイスターズファン☆(自慢)。←私が自慢してどうする^^;

 

特に昨年は、ベイスターズを応援していても辛い展開が多いなか、西澤さんのコラムに何度涙し、それ以上に爆笑し、応援への気力を再注入していただいたかわかりません。野球だけでなく、ワイドショーで話題になっている芸能人への考察とかも鋭くて、「そうそう!」と通勤途中のスマホに深く連続してうなずき、周りから見たらすっかり怪しい人。

 

昨年末、twitterのタイムラインにふと流れてきたのが、こちらの「文春野球学校」の告知。

 

peatix.com


憧れのおふたりに直接会えて、しかも文章を書いたら添削していただける、しかもゼミの後には近所の居酒屋で懇親会!!集まる皆さんも西澤さんや文春野球のファンの方ばかりだろうなぁ…なーんて楽しそう!!と、軽い気持ち&速攻で、申し込みました。

 


講義と懇親会 

 

f:id:mirimiricutch:20190216151005j:plain

 

はじめてお会いした西澤さんは、twitterのアイコンみたいな方なのかなと思ってたのですが(笑)ぜんっぜんそんなことはなく、ショートヘアの似合うとても素敵な、そして可愛らしい方でした。村瀬さんは、TVで拝見するより大きくみえて、なんだろ、迫力がありました。竹田編集長や黒田さん森田さん、文春の方はいかにも出版社の方っぽいかんじ(どんなかんじだ)で、でもとても物腰柔らかく、ゼミ開催前や開催中の連絡も、こまめに丁寧にいただき、とてもありがたかったです。

 

講義は、西澤先生と竹田編集長のトークに、ときどき村瀬コミッショナーが入ってくる形で、すごく近い距離でお話を伺えました。

 

ちゃんと紙のレジュメも配布され、西澤先生のお話を伺いながら、(  )で空欄になっている、コラムを面白くするためのキーワードを埋めていく。

 

一緒に講義を受けたのは40人くらいでしょうか。若い方ばかりかなと思ってびびっていたのですが、同年代と思われる方も多く、心強い。何より、皆さんの「聴く熱気」と、メモの取り具合がすごい。

 

授業が終わってから懇親会。受講者はいくつかのテーブルに分かれて座り、西澤さんはじめ皆さんが順番にテーブルを回ってくださって、いきなり好きな選手の話とかでお話してビール飲んで盛り上がれて、ほんっとに夢のような幸せな時間でした。

 

 

実際にコラムを書いて提出

 

さて、1回目と2回目の講義の間に、原稿を実際に書いて提出しなければなりません。1回目の講義の最後に発表されたテーマは「わたしのスター」。優秀作1作は「西澤賞」として「文春野球」に掲載される。ガチです。

 

スター…私はもう、中畑清さんしか考えられなかったわけですが、中畑さんじゃ掲載されることはないだろう(失礼)、でも、せっかくの機会だから、と3つの約束を自分に課して書きました。


★ 〆切、文字数を守る
★ 1回目の講義で西澤先生が教えてくださったテクニックを使ってみる
★ これまで自分がブログやTwitterで、中畑さんやベイスターズについてちょこちょこ書いていたことや思いをこのコラムで総まとめする


任意参加だし、お仕事どころか自分がお金を払って書かせていただく文章ですが、「この土日に書こう」と事前にスケジュールを決めたりして、でもその日にインフルエンザにかかったり(汗)。でも、なんとか自分なりに約束を守って(文字数はちょっとオーバーしてしまいましたが)提出できました。


「西澤賞」の発表


2回目の講義。レジュメには、実際に受講生が提出した中から、10人ほどのコラムが実際にプリントアウトされたものがついていました。 

 

まず、提出したコラムについて西澤先生が感想を1作ずつ個別に書いてくださったものを、配ってくださいました。私の文章を読んでくださった、それだけでもうれしいやら恥ずかしいやらで、ヘンな汗が出てきました。

 

皆さんの作品を読み進めるうち、さらにヘンな汗が出てきました…皆さん、あまりに上手いので… 。そしてほんとにいよいよヘンな汗が出てきたのは、最後に自分の書いたコラムが印刷されているのを見つけたときでした。

 

f:id:mirimiricutch:20190216151046j:plain

2回の講義で配布されたプリントたち。1番上は「お手本」西澤さんのコラム集。

 

竹田編集長と西澤先生、村瀬さんが「ここにプリントアウトされたものが、優秀作…というわけではございません」。あー、皆さんの前で色々ダメ出しされちゃうんだなー、いやいや、そういう場だと思って臨んでるんだから、心して聞かなければ…。

 

配布された作品について1つずつ、「良い点」と「ここが惜しい、こうすればもっとよくなる」という点を説明する形式で講義が進んでいきました。私のはいちばん最後に載っていたので、講義を聴きつつも、気が気ではない。そのうち「はい、…これで全部ですね」と、説明が終わってしまいました。

 

あー、私のコラムの話する時間がなくなっちゃったんだ…放置プレイで恥ずかしいな…どこが惜しかったのか、懇親会でこっそり伺ってみよう…、と、思っていたら、

 

「最後に、実際に文春野球に掲載される『西澤賞』の発表です。タイトル『全力ミラーボール』…」

 

竹田編集長や西澤先生、村瀬さんに「おめでとう」と言っていただき、会場の皆さんに拍手していただき、嬉しいというよりびっくりして貧血起こしそうでした(弱)。でもそのあとの懇親会で最初にビール飲んで復活しました。

 

 

 

ちなみに、中畑さんの講演会に行ってきた話は、自分のこのブログでも書いてます。このダラダラした文章が、1回目の講義で教えていただいた「西澤マジック」で、あのコラムに生まれ変わったんですよ。

 

西澤さんもおっしゃってましたが、一緒に参加した皆さんの、野球への熱量、書くことへの熱量が、半端なかったです。1回目の懇親会で、「1回目の文春野球学校では、3人ほど課題が出せなかった方がいた」と聞いて、あぁ、そんなにたくさんの方がちゃんと出すんだ!と度肝を抜かれてました。今回も、出せなかった方はいらっしゃったそうですが、多分40人近い方が課題を提出し、そのなかから1作だけ自分のが選ばれたと思うと、我ながらほんとにすごい、うれしいことです。一緒に受講した皆さんがいたから、私もちゃんとコラム書いて出そう!と頑張れました。懇親会でお話したことも、とても刺激になりました。ありがとうございました。

 

「文春野球学校」今後も継続するかも!?とのことなので、機会があえばまたぜひ参加できればと思っています。Twitterでいつもお会いしているベイスターズファンの方の長い文章とかぜひ拝読してみたいです(と、お誘い)。

 

 


私と「書くこと」

 

私は「書くこと」が好きです。これまで…と書き出すと長いのでやめておきますが(もう、ここまででじゅうぶん長いですよね、すみません)、ほんの少しでも、自分が書いたり編集したテキストを、仕事でもそうでなくても、ほかの人の目にふれて読んでもらえる機会を保ち続けていようと、中断もあり、手段を変えたりしながらも、いろんな方のおかげもあり、なんとか続けてこれたと思います。

 

今回の課題コラムも、ここ数年、中畑さんやベイスターズについて(完全に自分の楽しみとして)書き溜めてきた自分の文章があったことで、なんとか提出期限に間に合うように書ききれました。

 

今回、ほんの少しでも、中畑さんや、中畑監督を通して出会ったさまざまな読み物やお会いした方、その前からお世話になってきた方も含め、恩返しというか、感謝の気持ちを「成仏」させる(まさにこの言葉がぴったりで、さすが西澤さん!と思いました)機会をいただきました。それもプロ野球の試合で突然打席に立たせてもらったような幸運とともに。ほんとに感謝しかありません。

 

あと、西澤さんのお話のなかで、書くことを音楽に例えた話もあって、それもとても興味深かったです。西澤さんは野球だけでなく、アーティストのインタビュー文章とかもたくさん書かれていて、私も、こちらは完全に趣味としてみんなで歌ったりとかしてますが、自分の好きな、言葉と音楽がつながるようなきっかけのお話も聞けて、とても興味深かったです。

 

西澤さんや村瀬さんの何百万分の1、中畑さんのミラーボールの1億分の1? 豆電球の光くらいかもしれないけど、自分が書いたもので、読んでくださった方の心に、ぽっと小さな光がつけられたらなぁと思っています(こんな機会なので調子にのって目標なんかを書いてしまいました)。

 

 最後にもっかいリンクしちゃいます!ありがとうございました!

いちばん下に野球のボールの型のボタンがありまして、これはクリックするときに、ログインとか名前入力するとか一切ありませんので、ぽちっと応援クリックしていただけるとありがたいです!!(と、結局宣伝でおわる)

 

bunshun.jp