かゆいか、かゆくないか
皮膚炎が突然再発したのは、3年前の春でした。
ようやく今月になって本格的に治ってきた気がしますが、
治ってきたかと思えばまたひどくなって、をずっと繰り返しているので、今回も喜び過ぎて油断しないようにしています。
でも、今回の治りかたは、今までとは違うかも、という気もしてます。
ここへきて皮膚科のお医者さんが新兵器の薬を出してくださったりしながらも、薬の強度もだんだん下がってきて、今のサポートメンバーはこの子たち。
越冬クリームは薬じゃないんですが、今の自分には合っているみたいで、刺激が少ないのが助かります。ハウスオブローゼはいいね。
調子が良くなってくると、改めて、ここ数年の自分のほとんどの選択・判断や感情の大半が、
かゆいか、かゆくないか
に占められていたのだとわかります。
いま、かゆさと戦っている皆さん、あとちょっとです、頑張ろう(大きく出てみた)。
一五一会
という楽器のことを初めて知りました。
BEGINと楽器店の共同開発で、どこもおさえずに、ボロン、と弾くともうコードになっているので、コード変更は基本的に人差し指1本(これはこれでコツも要るしそれなりに指は痛いらしいですが)、ギターと三線の中間のような楽器です。でも音色はウクレレっぽい気もする。
アルバムを貸していただいた。
BEGINの有名な曲、誰でも知ってる名曲、そしてBEGINの沖縄らしさが詰まった曲が満遍なく入っていて良いです。
漢字で二、とか四、とか書いてあるの。
沖縄といえば、ちょうど今は、大好きなベイスターズの皆さんはじめ、たくさんのプロ野球球団がキャンプで滞在しています。
このアルバムに入っている「誓い」という歌は、2004年の「熱闘甲子園」のテーマソングだったんですが、一五一会バージョンだと、キャンプバージョンというか、応援ソングというか。違った感じで聞こえてきます。
悲しみは足かせじゃない 消えない約束
僕らは明日へ 歩みを止めない
落語の未来
という特集の雑誌を昨年末に買って、結局読んだのは公演ギリギリになってしまったんですが、今年もお仕事帰りに下りの電車に乗って、落語を聞いてきました。
ナマ志らくさん、よく観に行ってた頃は、談志さんの後継騒動?とかで、自分がいちばんいろいろやってやる!って感じで、枕も本編もすごく前のめりというかキレキレな印象だったのですが、久しぶりに観た今回はいろいろ落ち着かれたのか、風格というか、余裕を感じました。でも笑った。
桂文治さんも面白かったー。いちばん笑いました。
これだけの落語家さんが観れて、後ろの方の席でも観やすくて(ステージに、ほぼ動かないひとりしかいないので、見えにくいということがない)、びっくりするほどお得なチケット代なので、都心からちょっと離れた公共ホールの公演は、あなどれないのです。
なんてことを偉そうに書いてますが、私だって多少なりとも落語聞きにいくようになったのはせいぜいここ5、6年以内のこと。
特に、10代を漫才ブーム&さんまさんやダウンタウンがブレイク中の関西在住で過ごしたので、正直落語って、自分からいちばん遠いところにある演芸だったと思います。
冒頭の落語の雑誌に戻りますが、この雑誌のインタビューの中に出てくる落語家さん、若いうちは落語の仕事がなくて、テレビやラジオのディレクターさんから「落語家の名前じゃなくて本名で仕事すれば?」と言われていたそうです。昇太さんだったかな。
現在ここまで落語人気が盛り返してきた背景として、どんな会場でも手軽に興行できること、あらゆる年代の人にも楽しんでもらえること。たとえば若手の噺家さんがカフェで創作落語をするなど、かなり自由に興行させてもらえる環境があったこと、などが書かれてました。
(今その雑誌が手元にないので出典曖昧ですみません、でもいろんな落語家さんやファンの文化人さんのインタビューですごく充実した誌面なのです、写真も良いです)
と、脱線してるようでしてない終わり方になってしまいましたが、スタイルを変えながらも大事なところは変わらず、広い世代に受け入れられ、元気なベテランの人も頑張ってるし若い人も育っていくっていう世界の未来は明るいですね。
「あん」と「あん」
世界ハンセン病デー特別企画「あん」と「あん」。大隈講堂に行ってきました。
映画「じんじん」をきっかけにご縁をいただいた…というより、ドリアン助川さんが携わっていらっしゃることも、「じんじん」にぜひ携わらせていただきたいー!と思った理由のひとつだったのでしたっけ。
もう6年前のことです。
中井貴惠さんとの朗読劇「あん」を観るのは2回目、映画「あん」はこれで4回目の鑑賞です。
映画では樹木希林さん演じる徳江さんがあまりにも印象的ですが、朗読劇で中井さんが演じる徳江さんは、また別の徳江さんになっているとドリアンさんがおっしゃっていた通り、中井さんらしい、品のある、芯の強い徳江さんになっていました。
「どら焼き、いかがですか」
映画では永瀬雅敏さん、朗読劇ではドリアンさんが演じる千太郎のこの台詞。
お二人はそれぞれ全く違う言い方でこの台詞を言うのですが、私は毎回この台詞で泣いてしまいます。そして、私にとってのどら焼きは何だろうなぁと、いや、もうどら焼き探してる時期ではとうにないのですが、今の自分ならどんなふうにこれが言えるのかなぁ、どう言える自分になりたいのかなぁと、毎回考えさせられます。
終わってからドリアンさんとちょっとだけお会いできて、クロコダイルの恋、今度は◯◯でやりますよ、と教えてくださって、あ、別に◯◯にしなくてもいいのだと思いますが、そうやってお声をかけてくださるのが嬉しくありがたいです。
久しぶりに来ました。普段は忘れてるんですが、偉大な先輩後輩の皆さんとこの風景を同じ気持ちで共有できることは、とても幸せなことだなぁと思います。
ハンセン病患者の差別は日本だけでなく世界にもあって、中国のハンセン病(元)患者さんとの交流を現地で続けている、原田燎太郎さんとドリアンさんとのトークも興味深かったです。