落語の未来
という特集の雑誌を昨年末に買って、結局読んだのは公演ギリギリになってしまったんですが、今年もお仕事帰りに下りの電車に乗って、落語を聞いてきました。
ナマ志らくさん、よく観に行ってた頃は、談志さんの後継騒動?とかで、自分がいちばんいろいろやってやる!って感じで、枕も本編もすごく前のめりというかキレキレな印象だったのですが、久しぶりに観た今回はいろいろ落ち着かれたのか、風格というか、余裕を感じました。でも笑った。
桂文治さんも面白かったー。いちばん笑いました。
これだけの落語家さんが観れて、後ろの方の席でも観やすくて(ステージに、ほぼ動かないひとりしかいないので、見えにくいということがない)、びっくりするほどお得なチケット代なので、都心からちょっと離れた公共ホールの公演は、あなどれないのです。
なんてことを偉そうに書いてますが、私だって多少なりとも落語聞きにいくようになったのはせいぜいここ5、6年以内のこと。
特に、10代を漫才ブーム&さんまさんやダウンタウンがブレイク中の関西在住で過ごしたので、正直落語って、自分からいちばん遠いところにある演芸だったと思います。
冒頭の落語の雑誌に戻りますが、この雑誌のインタビューの中に出てくる落語家さん、若いうちは落語の仕事がなくて、テレビやラジオのディレクターさんから「落語家の名前じゃなくて本名で仕事すれば?」と言われていたそうです。昇太さんだったかな。
現在ここまで落語人気が盛り返してきた背景として、どんな会場でも手軽に興行できること、あらゆる年代の人にも楽しんでもらえること。たとえば若手の噺家さんがカフェで創作落語をするなど、かなり自由に興行させてもらえる環境があったこと、などが書かれてました。
(今その雑誌が手元にないので出典曖昧ですみません、でもいろんな落語家さんやファンの文化人さんのインタビューですごく充実した誌面なのです、写真も良いです)
と、脱線してるようでしてない終わり方になってしまいましたが、スタイルを変えながらも大事なところは変わらず、広い世代に受け入れられ、元気なベテランの人も頑張ってるし若い人も育っていくっていう世界の未来は明るいですね。