「あん」と「あん」
世界ハンセン病デー特別企画「あん」と「あん」。大隈講堂に行ってきました。
映画「じんじん」をきっかけにご縁をいただいた…というより、ドリアン助川さんが携わっていらっしゃることも、「じんじん」にぜひ携わらせていただきたいー!と思った理由のひとつだったのでしたっけ。
もう6年前のことです。
中井貴惠さんとの朗読劇「あん」を観るのは2回目、映画「あん」はこれで4回目の鑑賞です。
映画では樹木希林さん演じる徳江さんがあまりにも印象的ですが、朗読劇で中井さんが演じる徳江さんは、また別の徳江さんになっているとドリアンさんがおっしゃっていた通り、中井さんらしい、品のある、芯の強い徳江さんになっていました。
「どら焼き、いかがですか」
映画では永瀬雅敏さん、朗読劇ではドリアンさんが演じる千太郎のこの台詞。
お二人はそれぞれ全く違う言い方でこの台詞を言うのですが、私は毎回この台詞で泣いてしまいます。そして、私にとってのどら焼きは何だろうなぁと、いや、もうどら焼き探してる時期ではとうにないのですが、今の自分ならどんなふうにこれが言えるのかなぁ、どう言える自分になりたいのかなぁと、毎回考えさせられます。
終わってからドリアンさんとちょっとだけお会いできて、クロコダイルの恋、今度は◯◯でやりますよ、と教えてくださって、あ、別に◯◯にしなくてもいいのだと思いますが、そうやってお声をかけてくださるのが嬉しくありがたいです。
久しぶりに来ました。普段は忘れてるんですが、偉大な先輩後輩の皆さんとこの風景を同じ気持ちで共有できることは、とても幸せなことだなぁと思います。
ハンセン病患者の差別は日本だけでなく世界にもあって、中国のハンセン病(元)患者さんとの交流を現地で続けている、原田燎太郎さんとドリアンさんとのトークも興味深かったです。