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2017年末〜 はてなに引っ越してきました

中畑さんの講演会に行ってきた

  

三浦さんの翌日は中畑さんです。スペシャルな週末です。

大妻女子大学中畑清さんと瀬古利彦さんの講演がある」と、今年6月、大学の近くに住む友人が教えてくれて、速攻応募してたのです。

6月といえばベイスターズも4月の8連勝はどこへやら、怪しい雲が漂いはじめていた時期で、TwitterのTLにも心の中のキヨシ監督を呼ぶ声が時折飛び交っていました。

11月、どんな中畑さんを見ることになるのか。期待と不安半分で申し込んでおいたものの、当日が近くなってもメールでリマインドが来るわけでもなく。大学のサイトを見ても6月からずっと変わらないお知らせが出ている。

 

唐木田駅で下車。目の前には、のどかな自然が開けている。改札を出たところで、とても品の良い女子大生さん2人が、講演の看板を持っていて、学校への道順を案内してくださいました。すぐ隣の多摩センター駅はすごい賑わいのはずなんだけど、ほんとに静かな駅前。東京って広い。

 

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広いキャンパス。知らない大学ってワクワクしますね。

 

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会場は、大教室というよりちょっとしたホール、といったかんじの広さ。

女子大生ばかり…いや、全然そんなことはなく、私のような年代とその上と思われる方々が中心。そして男性が7割かな。教室の端から端まで、誰かは座っているけれど、トータルでは半分も埋まっていないような。ずいぶんレアな講演会に来れたのかもしれない。

中畑さんのユニフォームをカバンに入れてきたんだけど(またか)着る雰囲気じゃないなぁ…と思いながら静かに開演を待つ。

 

最初のご挨拶に理事長さんが登場。「今日は中畑さんと瀬古さんがお越しくださいました。中畑さんはみなさんご存知の通りとても明るい方で…、今日も、車を降りられた瞬間から元気いっぱいです」

 

そしてお2人が登場。私、これだけ長く中畑さんのファンをやっているのに、球場でしか本物に出会ったことがなかった。生のスーツ姿見るのは初めて。背が高くてめちゃくちゃかっこいい…

 

 以下は録音していたわけではないので記憶の限りの再現です。ちょこっと雰囲気をお楽しみください。

 

「お!ベイスターズだ〜!」

中畑さんが叫ぶ。なんと、後ろのほうの席で、ベイスターズのタオルを掲げて手を振っている女子大生ふうの3人組がいるじゃないですか。

「わーうれしいな!後ろにも!」後ろのほうにも石川さんユニ着用の男性がいた。みんないつの間に…あわてて私もユニフォームをカバンから出す。(昨日と同じ展開…)

 

「はい、ベイスターズは一番前に来る!」なんと中畑さん、お客さんに座席移動を命じた(笑)。きれいに空いていた最前列に3人組と石川さんが移動。心のなかで昨日の友人に発破をかけてもらい、あわててユニフォームを掲げた私にも気づいてくださり、「わっ!ぼくが監督のときのユニフォームだ!」とうれしそうに声をかけてくださいました。私は最初から前から3列目のど真ん中に座っていたので移動はなし(笑)。

 

さらに中畑さん「ぼくはこういうね、みんなの熱を近くに感じて話したいので、この教室、ちょっと、みんなが遠いかんじ、ヤなんだよね。後ろの方、ぜひ、前に来てください。はい移動!!」

ばらけて座っていたお客さんたちが、前半分くらいにぞろぞろと引っ越してきました。すごいよ、すごいよ中畑さん…このライブ感、この熱さが、みんなを引っ張ってきたんだなぁ。

 

瀬古さんが「中畑さんすごいですね、今もいっぱいDeNAからのファンがいるじゃないですか!」

中畑さん「ところで、DeNAって何をつくっている会社なんだろうね、未だにわからないんだよね」

瀬古さん「僕たちはDeNAにお世話になっているからね。でもこの冬は、なんといっても、原監督が注目されてますよね…」

中畑さん「なんで今、その名前を出すかなーー!?」

瀬古さん「え、青山学院大の原監督のことですよ? もうすぐ箱根駅伝だから…」

 

…講演会じゃなく、いきなり漫才が始まった(笑)。舞台に演台はあるけど、ふたりともハンドマイクでステージぎりぎり前に来て立ってお話しされている。

そうです。10月末、高橋由伸さんにかわって原辰徳さんが巨人の監督に再就任することが発表されたばかりのタイミングでの、この講演会でした。

 

今年は瀬古さんもそれなりにニュースになったこともあり^^; 中畑さんもそこをうまくいじりつつ、かーなーり自由に、お互いのこと、現役時代の裏話、DeNA監督時代のエピソード、ご家族のこと、それから2020年の東京五輪に向けて企画していること…など、いろいろお話ししてくださいまいした。

質疑応答のコーナーでは、子供達に野球を教えている男性の悩みに、真摯に答えていました。いろいろ、文字起こしでもないものを文字にしてしまってへんなふうに伝わってしまうのも困るので詳細は心にしまっておきますが、(とはいえ中畑さんは、きっとどこでもなんでも包み隠さずお話しされているのでしょう^^;)中畑さんの、話芸というか、話しかけるチカラ、周りの空気を掴みにいく気合いに圧倒されました。時折最前列のベイスターズファンたちに話をふりつつ、「…そうだろ!?」と時には私のほうへも目を向けていただきつつ(全力でうなずく私)、もう、ほんとすごかった。瀬古さんも、ツッコミ役の中畑さんに終始押されっぱなしという感もありましたが、明るくて、そしてやっぱり貫禄がありました。

 

昨日お会いできた三浦大輔さんは、やさしくてあたたかい、焚き火のようなオーラ(安易な表現ですが)が感じられたのですが、中畑さんのそれは、全速力で回るミラーボールのようだった。ほんとにスーパースター。目の前のお客さんに楽しんでもらおうとふるまう気迫が、一瞬も衰えない。

私の、中畑さんファンです…、というのどかな思いが、「ほんとうにすごい人なんだなぁ」と実感する気持ちに変わりました。

 それにしても中畑さん、ほんとに次の巨人の監督になりたかったっぽいなぁ…^^;

 

最後はなぜかアカペラでオリジナルの歌を歌ってくださり、これがまた、上手いんです…声もいいし、ほんとに心から歌を愛し気持ち良さそうに歌ってるのが伝わってくる。大喝采のうちにライブ…じゃなかった、講演会(?)が終了しました。教えてくれた友達に大感謝。サインとか握手とか、っていうんじゃなくても、好きだなぁと思っている人に直接会いにいくのって、大事だね。でも、こんど近くで会えるときには、やっぱりまたユニフォーム姿にお会いしたい。

 

そして、私も、会いに行くときはユニフォームをカバンにしまっておくのじゃなくて、最初から着よう、と誓ったのでした。