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2017年末〜 はてなに引っ越してきました

ジャパンウォーク in YOKOHAMA

 

「大変!こんなイベントあるよ!三浦大輔さんがゲストだって!2人分申し込んでおくけどいいよね!? 参加証は郵送だから、すぐ住所送って!」

 

家でも仕事でも、CS出られるかどうかの試合の日々でも、もういろいろありすぎて毎日意識が朦朧としていた時期、帰宅途中に、観戦仲間からの突然のメッセージ。条件反射的に、行きますとお返事。ほんとにありがたい…。

ゴタゴタのすべてが解決、そして順位も確定してしまった11月中旬、本番のその日はやってきました。

 

ジャパンウォーク 。いうオリンピック&パラリンピック応援と盛り上げを目的に、2016年から年2回開催しているそうです。歴代のオリンピック・パラリンピック出場選手たちが多数ゲスト参加してのウォーキングイベント。

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集合場所は見事な快晴です。三浦大輔さんがゲストなのに(こら)。

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受付開始時間よりもだいぶ早めに着いた。会場整理の係員の方々に気さくに話しかけ、会話を弾ませる友人。いつもそういうところ、ほんとに尊敬するよ…と思いながら横で笑顔と相槌で会話に参加していると、係員の方が、

「ほら、向こうから今、三浦さん歩いてくるよ!話しかけるなら今だよ〜!」

友人「ほら!ユニフォーム出す!すぐ!今!」

えっ。えっ。

たしかに、歩くときに着ようかな、あわよくば交流タイムのような時間があれば…くらいの気持ちでしのばせてきた18番のユニフォームをあわててリュックから出している間に、友人は向こうから歩いてきた三浦さんに

「三浦さーん!おはようございます!大ファンの友人と来ました!この子、三浦さんのユニフォーム持ってきたんです!」

うっわーーーっ。す、すごいよ友。反応して笑いかけてくれる三浦さん。

友「写真撮っていただけますかー?」

ぎゃーーー。も、申し訳ないです三浦さん、明らかに「移動中」だよ…

「あ、ちょっと時間が…」とさわやかに(ほんとすみません)言いかけていた三浦さんですが、私が手にした18番のユニフォームを見て立ち止まってくださり(ほんとすみません)そして並んで写真を撮ってくださいました…この間、1分あったかどうかです。なんか私、あんなに慌ててたくせに、写真ではしっかりユニフォーム着てるし。

 

わー、番長がすぐそばにいたよ、背高かったよ、めちゃくちゃかっこよかったよ、一緒に写真撮っちゃったよ… と、歩く前にすべての魂を使い果たして呆然としてると、友達はさらに元気に、「スタート地点でハイタッチできるから、番長さんのいる左のほうに歩いていこうね」とか「早くゴールして、そのあとのイベントで前のほうに座ろう」とか、もう、すごい。先を読む読む読む。

 

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選手の皆さん大集合。

 

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どうも、はじめまして。

 

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スタート地点で三浦さんとハイタッチして(わーい)

小春日和のみなとみらい界隈を、ひたすら歩く。

車椅子のお子さんと参加されたお母さん(同年代くらいかな)といろいろお話しながら歩きました。車椅子の方と、これほどの時間と距離を一緒に移動することって、そういえば今までなかった。青信号の時間の短さとか、自転車やバイク侵入禁止にするためのちょっとしたガードも、車椅子の幅はあけておかないと不便だなぁとか、気づかされることもありました。

 

友「次に三浦さんに会えたらなんて話しかけるか考えた?」

私「えっもう写真も撮れたしハイタッチもできたし、もう十分満足…」

友「ダメだよせっかく会いにきたのに!印象に残ること、会話になることを言わなきゃー!」

…ほんと尊敬しかない。弟子入りしようかな(何の)。

 

 

約8kmを歩きゴール。お待ちかねのトークショー。しっかり前のほうを確保。ベイスターズのユニフォーム着用の人が、私を含めて、まぁまぁいる。うれしいことです。4位だったのに。出てこられたときの声援の大きさは、さすが番長です。

 

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お話しされた内容はだいたいこんな感じ

・2004年アテネ五輪の野球メンバーとして「オリンピアン」ということで今回のイベントに呼んでいただいたが、ここにいらっしゃるたくさんのアスリートの方と違って、ほかの皆さんに連れて行ってもらったようなものなので、オリンピアンと呼ばれるのはちょっと(とご謙遜)。「くしくもそのときの日本チームの監督は、ご病気で倒れられた長嶋監督の代行で、中畑清さんでしたね」と司会の方にふられ、「とにかくチームの雰囲気、重圧がすごかったです。全勝優勝で金メダル、というのが暗黙の約束のようになっていて、3回くらいだけ登板したが、プレッシャーで後頭部が痛くなりました。オーストラリアに敗けたときには誰一人口を開かなかった」

 

・2020年のオリンピックは野球が復活、会場は横浜スタジアムになることが決定しています! と司会者さん。客席からは拍手。コメントを求められた三浦さん「日の丸を背負って精一杯闘うということを若い選手に体験してもらいたい。ものすごいアドレナリンが出るので頑張れる、でも怪我はしないように…とか。そういう経験をしてもらいたい(司会者から、2020年はMLBで活躍している選手も日本チームに来てもらいたいですよね、という感じのことをそれとなくふられ、それには直接答えず)稲葉ジャパンに期待しています。最後までみんなで力を合わせてがんばってもらいたい。世界じゅうの人が横浜に来てくれることが、僕自身、とても楽しみ。横浜に来てよかった、と思ってもらえるオリンピックをみんなで作り上げて、盛り上げていきましょう」

 

・(客席からの質問を受け付けます、お子さん限定で…と呼びかけたところ、小学校高学年くらいの女の子から「相性の良いキャッチャーは誰ですか?」という渋い質問)谷繁さんと相川さんですね。相川さんとはアテネ五輪でもバッテリーを組みました。相性が良い、といっても僕の勝率は低いですよ(とご謙遜)。

 

・お子さんと来ているお父さんからの質問(親子でユニ着用)。「来シーズンから投手コーチとして復帰されますが(観客大拍手。もちろん私も)選手たちにどういう指導をしようと考えていますか?」 三浦さん「とにかく話をすること。自論は押し付けず、自分で考えて行動してもらえるように。この2年間、球団のアドバイザーという役割をいただき、メジャーリーグをたくさん視察させていただいた。そのときお会いできた全ての監督とコーチに、指導者として心がけていることは何ですか?と質問しました。その答えのほとんどが『コミュニケーションをとること』でした。」

 

ほかにもいろいろ話してくださったのですが、まーとにかく30分はあっという間でした。

「三浦さん今日はありがとうございました〜!」と、司会者が舞台上でお見送りのご挨拶。直後、友人が「ほら、こっちを通って帰られるから!」と端っこに引っ張られる。ステージからはける導線を友人は把握していたのです。同じく待っていた数人のファンと、ふたたびハイタッチしながら歩いてくださる三浦さん。いちばん言いたかった一言を直接言えました。

「コーチ、頑張ってください!」

友人的には不合格のコメントでしたが、こればっかりは後悔も反省もありません。だって、ほんとうに楽しみだし、期待しているんだもの。三浦さんがコーチとしてベンチに戻ってくること。

 

イベント終了後はハマスタ近くの「THE BAYS」のカフェ「&9」に移動。席数が少ないからぜんぜん入れないと思っていたお店、初めて中でお食事できました(私たちが入ったあとは、しばらくの間行列ができてた)。店内はテーブルの間隔もゆったりしていて快適。お腹いっぱいいただきました。ボリュームのわりに安いと思う。何でもかんでも美味しいし。

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ベイスターズラガー&エール、グラスもコースターも可愛いすぎる。

 

翌日には「三浦大輔氏、秋季キャンプを訪問」のニュースが。あぁ、やっぱり頑張ってくださいって言えてよかった。しかし、間近で見たら逃げ出したくなるくらいかっこよかったです(なんだそれ)。ひとりで行ってたらハイタッチできたかどうかすら怪しかった。ほんとに友人には感謝しかありません…そして何より三浦さんに感謝です。ほんとにかっこよかったし優しかったです。まぎれもなく三浦さんでした。ああもう、来年は絶対優勝。