天空のパソコン
「中古PCを安価で譲渡いたします」
こんなチラシが入っていたよ、と家族が持ってきてくれました。
官公庁や大企業などはセキュリティのために、故障などしていなくても数年ごとにまとめてパソコンを買い換えるそうです。(へー)
国産大手メーカーの良質なノートノートパソコンを中心に、OSを入れ替えたり、オフィスソフトの廉価版を入れてくれたうえで、3万円台〜5万円台で売ってくれる、というものでした。
文字のみのシンプルなチラシ。怪し気ではないけど、ちょっと事務的すぎというか…
部屋で10年以上前の大きなiMac使っているから(長持ちしてありがたいです)、家の中で移動して使えるWindowsのノートパソコンは欲しいんだよな、と、ちょっと心が動く。でも残念、お支払いは現金のみかぁ。今回は無理かな。
と、チラシの下のほうに「使わなくなったノートPCを無料でお引き取りします」と書いてある。これはありがたい。ご近所だし。
家族が使わなくなって放置されている昔のノートPCが2台あったので、会場の偵察がてら持っていってみることにしました。
会場、「劇場」だもんね。かっこいいよね。
このへんは最近、下町なのに急に、高層ビルができて、大学や芸術劇場や、いろいろ設備が整ってきたのです、さすが、世界の北野さん(?)。
いつもなら上演演目のポスターとかが貼ってあるんだろうなという入り口。
下町にはあまり高い建物がないので、ロビーからの眺望をしばし堪能。
会場はほんとに劇場で、さすがにステージや客席の一部は片付けられて普通の空間になっていたけど、中に入るとけっこうな人数がいる。パソコンを買いに来ている人は、60代くらい?年配の人が多い。整然と並んでいる。
お揃いのビブスを来た係員さんたちも、家電量販店の店員さんよりはやや年配の人が多いけど、「いらっしゃいませぇ!」と絶えず声をはりあげたりすることは全然なく、1人1人に丁寧に対応している。
お客さんとのやりとりをそれとなく聞いていると、買う方も、「これからはウチの売り上げをパソコンで管理したい」とか、「写真つきチラシを作りたい」、とか、下町の先輩方、いつまでも現役感がすごい。
対応する販売員さんも、単に製品に詳しいというより、「使い方」を詳しく説明しようというかんじが伝わってくる。
「買うのではなく、中古パソコンを持ってきただけなんですけど大丈夫ですか」と訊くと、どうぞどうぞ、とあっさり丁寧に対応してくださり、10分ほどですべて終了。
JEMTCという団体が行っている譲渡会だそうです。全国各地で譲渡会を行っていて、ブログも、パソコンをよく使う人には結構ありがたい情報が多い。
派手な宣伝はしていないようですが、こういうPCの買い方ができることが、もっと多くの方に伝わったらいいなと思いました。