ミリミリカッチドットコム

2017年末〜 はてなに引っ越してきました

「渋谷のライトスタンド」でレポート

昨年末から今年はじめに行われた「文春野球コラム」の西澤千央先生のゼミ

ご一緒した皆さんの熱気の中で、「書く」ことについての授業を受けたり、授業後の懇親会(飲み会)で野球のお話をしたりした2日間があまりにも楽しかったので、この夏から開校した「文春野球学校」にも入学してみました。


開校からもうすぐひと月、少しずつ活動も始まりつつあり、その中で村瀬校長からの「渋谷のライトスタンド」に出演しませんか?の呼びかけに、はーい、ちょうど来週、神宮球場行きます、とお返事してしまい、では番組内で球場からレポートを…ということになりました。

渋谷のラジオ という渋谷にあるコミュニティラジオ局で毎週放送している、文春野球のあのノリがそのままラジオになっている番組です。

やってしまった。つい、最初にハーイと手を挙げてしまう性分?が出てしまいました。ラジオだし。自分がレポートって無謀すぎる。

 

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この日は、文春野球のイベントで知り合ったお友達との初観戦の日でもありました。偶然にもこの日とっていた席は、レポートには絶好の(?) 3塁側ブルペン前。ベンチやダグアウトに戻ってくる選手たちが近い!ファンからの声援に、手を振ってくださる選手もたくさんいました。

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とりあえず、先発予告されている、スワローズ石川投手、ベイスターズ濵口投手の、前回の登板時の試合結果をおさらいしてきましたが、何を話そう。お友達から選手の情報をいろいろ教えてもらったりして、2人でお互いのスマホアプリでラジオを聴きながら、ドキドキしながら本番の時間を待ちました。

 

本番はあっという間にやってきました。出演直前に電話がかかってきて、ものの1分もしないうちにイヤホンから「ミリミリカッチさーん」と村瀬校長が呼びかける声。

文春野球学校でご一緒している方以外の、リスナーさんの誰もが思ったことでしょう、「誰だよ」と。(すみません……)

 

元気よく話そう、とだけ一応心に決めてましたが、まぁほんとに気の利いたことは言えず。「筒香選手は頑張って練習していました」ってなんやねん。アラフィフキッズレポーターぶり炸裂(キッズに失礼)。

それでも、家でオンエアを恐る恐る聴いてみると、スタジオの笑い声や村瀬校長のフォローもあり、放送事故には聴こえないようにしてくださって、さすがです、渋谷のライトスタンド。

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これはラジオのオンエア後のことですが、濵口投手が緑色と黒色の2種類のボールを、身体の内側から外側に向けて何度も放り投げてウォーミングアップをしていました。気合が入っているなぁ…と期待したのですが、私が3塁側でとんでもレポート電波を発してしまったからか、この日は試合早々にマウンドを降りる結果になってしまいました。

3回裏にスワローズに立て続けにダメ押し点を取られたときには、さすがにレフトスタンドがちょっと「荒れた」かんじになりましたが、あとは攻撃のときにはひたすらみんなで「ライジング」。劣勢のときにもファンをひとつにしてくれる応援歌っていいですね。

8回の伊藤裕季也選手のホームランで、3塁側は大盛り上がりでした。一緒に観戦した友人も、ファーム見学に行ったときに裕季也選手が優しい対応でお話してくださって以来大ファンだそうです。お会いして実質たった2回目なのに、ラジオレポートに一緒に面白がって付き合ってくださったお友達にお礼ができてよかったです(私が打ったんじゃないけど)。緊張しすぎ、楽しすぎ、そして点差開きすぎ。忘れられない観戦となりました。

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今後番組に出演される(のかな?)文春野球学校の皆さんに、勝手に「今のは悪い例!」みたいなのをやってみせただけという結果に終わりましたが、貴重な経験と思い出になりました。大変失礼しました。でも、ありがとうございました。

タブレットPC


ついにタブレットPCをゲットしました。

ゴスペルのレッスンに行く途中。
気が付いたら足はビックカメラに向かっていた。


タブレットとしても使えて、外付けキーボードがフタのようについていて、持ち運びが苦にならないサイズと軽さで…」

という、漠然とした望みが一度にかなう製品に、お店入ってから10分ほどでめぐり逢えました。

メーカーキャンペーン中で、いろいろお得だったようで、
「ほんとにいい時期に買いに来られましたね」と店員さんにも褒められました(?)。


考えてみたら、ほんとにずいぶん長い間、自分用のノートパソコン欲しいなぁ…と思っていたよ。

たぶん15年間くらい、漠然と、思っていた。


かつては仕出し弁当のようなDELLを持ち歩いたり、
お盆やお正月、実家に帰るときは、モニタ一体型のiMacを手持ちで往復してた。

バランスよく、落とさないように持つコツがあるのです。
そのiMacだって、以前の仕事場で使用していたものを譲ってもらったもので。


自分のノートPCも持たずに、これまでよくいろんな打合せとかに出かけてたなぁ。すみません。なんとかなってたというか。周りに甘えさせてもらっていたというか。


あの頃の自分たちさんに恥ずかしくないよう、いっぱい使いたいと思います。
まずは、早くハコから出そう……

 

ウイング席から

いつ頃からそうなったのか、今となっては正確には思い出せないのだけれど、多分今年の6月の下旬から一昨日くらいまでの間。


風邪をひいたとか怪我をしたとか寝不足とかそういうのではない。仕事を休んだわけでもないし、うれしい再会もあった。いつもの友達にも会った。その時間だけは元気にふるまえたし、実際楽しかった。


だけどその後、自分の気持ちが消えてしまっていた。

野球を観てもおいしいものを食べても、なんかこう、うれしいとか悔しいとか、そういう気持ちが出てこない。

音楽やラジオを聴きたい気持ちも起きない。心に、そより、とも、風が吹かない感じ。

 

このまま、朝起きて、身支度して、出かけて、帰ってきて、寝る支度して、寝る。それ以外、何もできない、何も感じない人になって終わってしまうのかもしれない。


いよいよどうしようもなくなって、まずは開き直った。いつかかならず上向くときがくる、このままで終わるはずがない、と小さく小さく自分に声をかけ、あと、どうしても、書けない、書かない、ことがストレスになっていると思ったので、まとまっていなくても、人に見せなくてもいいから1日のうちどこかで、自分のために何かを書く時間を作ると決めた。

その時間が、1日のなかに、ある、あっていい、と思っただけで、心にすっと風が通るのを感じることができた。

 

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ハマスタに向かう電車のなかで、そのメールは届いた。心がほんの少し動いた隙に、ダメモトでエントリーしておいたものだった。やっぱり、やっておいてよかった。

またこれから、書く仲間の方と会う機会が増えそうで、うれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

ヤスくんおめでとう

ヤスくんが史上最年少での150セーブを達成しました。めでたい。

2015年からルーキーとして、最初からクローザー。
山﨑康晃という名は知らなくても、ヤスアキジャンプのことを知っている人は多い。
ハマスタに行ってきた、と言ったら、プロ野球を日々追っているようなファンの半数は
「ヤスアキジャンプできた?」と訊いてくるし、他球団だけど康晃くんのことは好き、という野球好きの友人を何人も知っている。

 

2015年、ヤスくんのルーキーイヤーで、中畑監督は退任した。
最終試合、敗戦は決まっていたんだけど9回でヤスくんは登板し、最終試合後のセレモニー、場内1周のときは、ヤスくん大泣きしていたなぁ。


監督が中畑さんじゃなくなっても、横浜を応援し続けたい、と思った、その理由となる選手はたくさんいるけれども、間違いなくそのひとり。

 

ヤスくんといえばtwitterプロ野球選手では最多人数のフォロワーがいる。
ベイスターズの試合だけでなく、オールスターや日本代表試合で"広報"として
選手のオフショットをアップしてくれる。

 

ヤスくんの2年目だったか、中継ぎの外国人投手エレラが打たれたときに「どれだけ今まで助けてもらったか」とつぶやいて、敗戦にイラついてたTL上の米ファンを驚かせ、その後「ええ子や…」と涙をぬぐったとかぬぐわなかったとか。

 

当時ネット連載を心待ちにしていた「ベイスたん」が、ヤスくんがベイスターズに入る前から決め台詞?にしていた「強くてやさしい」がほんとうにベイスターズの代名詞になった瞬間だったような、そんな気がします。

 

そんな、DeNAの初期の、ほんの数年前だけど…盛り上がりを少し懐かしく思い出しました。

 

 

「文春野球」西澤賞のこと

 

このたび「文春野球コラム」に拙文を掲載していただきました。

 

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「誰だよ、ミリミリカッチ って」ってこちらにたどり着いてくださった方や、リアルでもネットでもつながってるお友達が、「そういえば彼女は最近ベイスターズ好きって言ってたけど、野球コラム?何それ?」ってなってると思うので、経緯をまとめました。

 

自分用の記録としての意味もあり、かなりだらだらと書いてますが、お時間ありましたら。

 


「文春野球」とは

 

子供のころ大ファンだった中畑清さんが監督に就任されたことがきっかけで、2012年から横浜DeNAベイスターズのファンになり、ペナントレースに一喜一憂する日々(実際は一喜三憂くらい)を送るようになりました。

 

応援しているうちに、球団の歴史をきちんと知りたくなり(というか、どうしてこんなに勝てないのか原因を知りたくて)めぐりあった本が村瀬秀信さんの『4522敗の記憶』。

 

これを読んでますますベイスターズのことが好きになり、同時にすっかり村瀬さんの文章のファンになって、いろいろネットを探す日々(あ、本も買っています…最近では『止めたバットでツーベース』最高です!野球じゃなくても、何かや誰かを精一杯応援したことがある方ならもれなく感動間違いなしです)。

 

野球やスポーツをテーマとした読み物が、こんなにたくさんあるのか、こんなにたくさんの方が書いていらっしゃるのか、こんなに面白いものなのか!と、すっかり野球観戦、スポーツ観戦好きになり、スポーツ系のコンテンツにハマるようになりました。


そのなかのひとつが、村瀬さんが “コミッショナー”をつとめる「文春野球コラム」。ライターさんが12球団に分かれて、選手の取材原稿や応援コラムを掲載し、読者の投票で順位を競う、というものです。

 

 

「文春野球学校」に参加

 

すべてのコラムの最後に野球ボールの形の投票ボタンがあって、原則1人1回1票なのですが、その中に、毎回「ああ、ボタンを100回くらい連打したい!!」ってなるコラムを書かれる方が、西澤千央さん。同じベイスターズファン☆(自慢)。←私が自慢してどうする^^;

 

特に昨年は、ベイスターズを応援していても辛い展開が多いなか、西澤さんのコラムに何度涙し、それ以上に爆笑し、応援への気力を再注入していただいたかわかりません。野球だけでなく、ワイドショーで話題になっている芸能人への考察とかも鋭くて、「そうそう!」と通勤途中のスマホに深く連続してうなずき、周りから見たらすっかり怪しい人。

 

昨年末、twitterのタイムラインにふと流れてきたのが、こちらの「文春野球学校」の告知。

 

peatix.com


憧れのおふたりに直接会えて、しかも文章を書いたら添削していただける、しかもゼミの後には近所の居酒屋で懇親会!!集まる皆さんも西澤さんや文春野球のファンの方ばかりだろうなぁ…なーんて楽しそう!!と、軽い気持ち&速攻で、申し込みました。

 


講義と懇親会 

 

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はじめてお会いした西澤さんは、twitterのアイコンみたいな方なのかなと思ってたのですが(笑)ぜんっぜんそんなことはなく、ショートヘアの似合うとても素敵な、そして可愛らしい方でした。村瀬さんは、TVで拝見するより大きくみえて、なんだろ、迫力がありました。竹田編集長や黒田さん森田さん、文春の方はいかにも出版社の方っぽいかんじ(どんなかんじだ)で、でもとても物腰柔らかく、ゼミ開催前や開催中の連絡も、こまめに丁寧にいただき、とてもありがたかったです。

 

講義は、西澤先生と竹田編集長のトークに、ときどき村瀬コミッショナーが入ってくる形で、すごく近い距離でお話を伺えました。

 

ちゃんと紙のレジュメも配布され、西澤先生のお話を伺いながら、(  )で空欄になっている、コラムを面白くするためのキーワードを埋めていく。

 

一緒に講義を受けたのは40人くらいでしょうか。若い方ばかりかなと思ってびびっていたのですが、同年代と思われる方も多く、心強い。何より、皆さんの「聴く熱気」と、メモの取り具合がすごい。

 

授業が終わってから懇親会。受講者はいくつかのテーブルに分かれて座り、西澤さんはじめ皆さんが順番にテーブルを回ってくださって、いきなり好きな選手の話とかでお話してビール飲んで盛り上がれて、ほんっとに夢のような幸せな時間でした。

 

 

実際にコラムを書いて提出

 

さて、1回目と2回目の講義の間に、原稿を実際に書いて提出しなければなりません。1回目の講義の最後に発表されたテーマは「わたしのスター」。優秀作1作は「西澤賞」として「文春野球」に掲載される。ガチです。

 

スター…私はもう、中畑清さんしか考えられなかったわけですが、中畑さんじゃ掲載されることはないだろう(失礼)、でも、せっかくの機会だから、と3つの約束を自分に課して書きました。


★ 〆切、文字数を守る
★ 1回目の講義で西澤先生が教えてくださったテクニックを使ってみる
★ これまで自分がブログやTwitterで、中畑さんやベイスターズについてちょこちょこ書いていたことや思いをこのコラムで総まとめする


任意参加だし、お仕事どころか自分がお金を払って書かせていただく文章ですが、「この土日に書こう」と事前にスケジュールを決めたりして、でもその日にインフルエンザにかかったり(汗)。でも、なんとか自分なりに約束を守って(文字数はちょっとオーバーしてしまいましたが)提出できました。


「西澤賞」の発表


2回目の講義。レジュメには、実際に受講生が提出した中から、10人ほどのコラムが実際にプリントアウトされたものがついていました。 

 

まず、提出したコラムについて西澤先生が感想を1作ずつ個別に書いてくださったものを、配ってくださいました。私の文章を読んでくださった、それだけでもうれしいやら恥ずかしいやらで、ヘンな汗が出てきました。

 

皆さんの作品を読み進めるうち、さらにヘンな汗が出てきました…皆さん、あまりに上手いので… 。そしてほんとにいよいよヘンな汗が出てきたのは、最後に自分の書いたコラムが印刷されているのを見つけたときでした。

 

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2回の講義で配布されたプリントたち。1番上は「お手本」西澤さんのコラム集。

 

竹田編集長と西澤先生、村瀬さんが「ここにプリントアウトされたものが、優秀作…というわけではございません」。あー、皆さんの前で色々ダメ出しされちゃうんだなー、いやいや、そういう場だと思って臨んでるんだから、心して聞かなければ…。

 

配布された作品について1つずつ、「良い点」と「ここが惜しい、こうすればもっとよくなる」という点を説明する形式で講義が進んでいきました。私のはいちばん最後に載っていたので、講義を聴きつつも、気が気ではない。そのうち「はい、…これで全部ですね」と、説明が終わってしまいました。

 

あー、私のコラムの話する時間がなくなっちゃったんだ…放置プレイで恥ずかしいな…どこが惜しかったのか、懇親会でこっそり伺ってみよう…、と、思っていたら、

 

「最後に、実際に文春野球に掲載される『西澤賞』の発表です。タイトル『全力ミラーボール』…」

 

竹田編集長や西澤先生、村瀬さんに「おめでとう」と言っていただき、会場の皆さんに拍手していただき、嬉しいというよりびっくりして貧血起こしそうでした(弱)。でもそのあとの懇親会で最初にビール飲んで復活しました。

 

 

 

ちなみに、中畑さんの講演会に行ってきた話は、自分のこのブログでも書いてます。このダラダラした文章が、1回目の講義で教えていただいた「西澤マジック」で、あのコラムに生まれ変わったんですよ。

 

西澤さんもおっしゃってましたが、一緒に参加した皆さんの、野球への熱量、書くことへの熱量が、半端なかったです。1回目の懇親会で、「1回目の文春野球学校では、3人ほど課題が出せなかった方がいた」と聞いて、あぁ、そんなにたくさんの方がちゃんと出すんだ!と度肝を抜かれてました。今回も、出せなかった方はいらっしゃったそうですが、多分40人近い方が課題を提出し、そのなかから1作だけ自分のが選ばれたと思うと、我ながらほんとにすごい、うれしいことです。一緒に受講した皆さんがいたから、私もちゃんとコラム書いて出そう!と頑張れました。懇親会でお話したことも、とても刺激になりました。ありがとうございました。

 

「文春野球学校」今後も継続するかも!?とのことなので、機会があえばまたぜひ参加できればと思っています。Twitterでいつもお会いしているベイスターズファンの方の長い文章とかぜひ拝読してみたいです(と、お誘い)。

 

 


私と「書くこと」

 

私は「書くこと」が好きです。これまで…と書き出すと長いのでやめておきますが(もう、ここまででじゅうぶん長いですよね、すみません)、ほんの少しでも、自分が書いたり編集したテキストを、仕事でもそうでなくても、ほかの人の目にふれて読んでもらえる機会を保ち続けていようと、中断もあり、手段を変えたりしながらも、いろんな方のおかげもあり、なんとか続けてこれたと思います。

 

今回の課題コラムも、ここ数年、中畑さんやベイスターズについて(完全に自分の楽しみとして)書き溜めてきた自分の文章があったことで、なんとか提出期限に間に合うように書ききれました。

 

今回、ほんの少しでも、中畑さんや、中畑監督を通して出会ったさまざまな読み物やお会いした方、その前からお世話になってきた方も含め、恩返しというか、感謝の気持ちを「成仏」させる(まさにこの言葉がぴったりで、さすが西澤さん!と思いました)機会をいただきました。それもプロ野球の試合で突然打席に立たせてもらったような幸運とともに。ほんとに感謝しかありません。

 

あと、西澤さんのお話のなかで、書くことを音楽に例えた話もあって、それもとても興味深かったです。西澤さんは野球だけでなく、アーティストのインタビュー文章とかもたくさん書かれていて、私も、こちらは完全に趣味としてみんなで歌ったりとかしてますが、自分の好きな、言葉と音楽がつながるようなきっかけのお話も聞けて、とても興味深かったです。

 

西澤さんや村瀬さんの何百万分の1、中畑さんのミラーボールの1億分の1? 豆電球の光くらいかもしれないけど、自分が書いたもので、読んでくださった方の心に、ぽっと小さな光がつけられたらなぁと思っています(こんな機会なので調子にのって目標なんかを書いてしまいました)。

 

 最後にもっかいリンクしちゃいます!ありがとうございました!

いちばん下に野球のボールの型のボタンがありまして、これはクリックするときに、ログインとか名前入力するとか一切ありませんので、ぽちっと応援クリックしていただけるとありがたいです!!(と、結局宣伝でおわる)

 

bunshun.jp

中畑さんの講演会に行ってきた

  

三浦さんの翌日は中畑さんです。スペシャルな週末です。

大妻女子大学中畑清さんと瀬古利彦さんの講演がある」と、今年6月、大学の近くに住む友人が教えてくれて、速攻応募してたのです。

6月といえばベイスターズも4月の8連勝はどこへやら、怪しい雲が漂いはじめていた時期で、TwitterのTLにも心の中のキヨシ監督を呼ぶ声が時折飛び交っていました。

11月、どんな中畑さんを見ることになるのか。期待と不安半分で申し込んでおいたものの、当日が近くなってもメールでリマインドが来るわけでもなく。大学のサイトを見ても6月からずっと変わらないお知らせが出ている。

 

唐木田駅で下車。目の前には、のどかな自然が開けている。改札を出たところで、とても品の良い女子大生さん2人が、講演の看板を持っていて、学校への道順を案内してくださいました。すぐ隣の多摩センター駅はすごい賑わいのはずなんだけど、ほんとに静かな駅前。東京って広い。

 

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広いキャンパス。知らない大学ってワクワクしますね。

 

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会場は、大教室というよりちょっとしたホール、といったかんじの広さ。

女子大生ばかり…いや、全然そんなことはなく、私のような年代とその上と思われる方々が中心。そして男性が7割かな。教室の端から端まで、誰かは座っているけれど、トータルでは半分も埋まっていないような。ずいぶんレアな講演会に来れたのかもしれない。

中畑さんのユニフォームをカバンに入れてきたんだけど(またか)着る雰囲気じゃないなぁ…と思いながら静かに開演を待つ。

 

最初のご挨拶に理事長さんが登場。「今日は中畑さんと瀬古さんがお越しくださいました。中畑さんはみなさんご存知の通りとても明るい方で…、今日も、車を降りられた瞬間から元気いっぱいです」

 

そしてお2人が登場。私、これだけ長く中畑さんのファンをやっているのに、球場でしか本物に出会ったことがなかった。生のスーツ姿見るのは初めて。背が高くてめちゃくちゃかっこいい…

 

 以下は録音していたわけではないので記憶の限りの再現です。ちょこっと雰囲気をお楽しみください。

 

「お!ベイスターズだ〜!」

中畑さんが叫ぶ。なんと、後ろのほうの席で、ベイスターズのタオルを掲げて手を振っている女子大生ふうの3人組がいるじゃないですか。

「わーうれしいな!後ろにも!」後ろのほうにも石川さんユニ着用の男性がいた。みんないつの間に…あわてて私もユニフォームをカバンから出す。(昨日と同じ展開…)

 

「はい、ベイスターズは一番前に来る!」なんと中畑さん、お客さんに座席移動を命じた(笑)。きれいに空いていた最前列に3人組と石川さんが移動。心のなかで昨日の友人に発破をかけてもらい、あわててユニフォームを掲げた私にも気づいてくださり、「わっ!ぼくが監督のときのユニフォームだ!」とうれしそうに声をかけてくださいました。私は最初から前から3列目のど真ん中に座っていたので移動はなし(笑)。

 

さらに中畑さん「ぼくはこういうね、みんなの熱を近くに感じて話したいので、この教室、ちょっと、みんなが遠いかんじ、ヤなんだよね。後ろの方、ぜひ、前に来てください。はい移動!!」

ばらけて座っていたお客さんたちが、前半分くらいにぞろぞろと引っ越してきました。すごいよ、すごいよ中畑さん…このライブ感、この熱さが、みんなを引っ張ってきたんだなぁ。

 

瀬古さんが「中畑さんすごいですね、今もいっぱいDeNAからのファンがいるじゃないですか!」

中畑さん「ところで、DeNAって何をつくっている会社なんだろうね、未だにわからないんだよね」

瀬古さん「僕たちはDeNAにお世話になっているからね。でもこの冬は、なんといっても、原監督が注目されてますよね…」

中畑さん「なんで今、その名前を出すかなーー!?」

瀬古さん「え、青山学院大の原監督のことですよ? もうすぐ箱根駅伝だから…」

 

…講演会じゃなく、いきなり漫才が始まった(笑)。舞台に演台はあるけど、ふたりともハンドマイクでステージぎりぎり前に来て立ってお話しされている。

そうです。10月末、高橋由伸さんにかわって原辰徳さんが巨人の監督に再就任することが発表されたばかりのタイミングでの、この講演会でした。

 

今年は瀬古さんもそれなりにニュースになったこともあり^^; 中畑さんもそこをうまくいじりつつ、かーなーり自由に、お互いのこと、現役時代の裏話、DeNA監督時代のエピソード、ご家族のこと、それから2020年の東京五輪に向けて企画していること…など、いろいろお話ししてくださいまいした。

質疑応答のコーナーでは、子供達に野球を教えている男性の悩みに、真摯に答えていました。いろいろ、文字起こしでもないものを文字にしてしまってへんなふうに伝わってしまうのも困るので詳細は心にしまっておきますが、(とはいえ中畑さんは、きっとどこでもなんでも包み隠さずお話しされているのでしょう^^;)中畑さんの、話芸というか、話しかけるチカラ、周りの空気を掴みにいく気合いに圧倒されました。時折最前列のベイスターズファンたちに話をふりつつ、「…そうだろ!?」と時には私のほうへも目を向けていただきつつ(全力でうなずく私)、もう、ほんとすごかった。瀬古さんも、ツッコミ役の中畑さんに終始押されっぱなしという感もありましたが、明るくて、そしてやっぱり貫禄がありました。

 

昨日お会いできた三浦大輔さんは、やさしくてあたたかい、焚き火のようなオーラ(安易な表現ですが)が感じられたのですが、中畑さんのそれは、全速力で回るミラーボールのようだった。ほんとにスーパースター。目の前のお客さんに楽しんでもらおうとふるまう気迫が、一瞬も衰えない。

私の、中畑さんファンです…、というのどかな思いが、「ほんとうにすごい人なんだなぁ」と実感する気持ちに変わりました。

 それにしても中畑さん、ほんとに次の巨人の監督になりたかったっぽいなぁ…^^;

 

最後はなぜかアカペラでオリジナルの歌を歌ってくださり、これがまた、上手いんです…声もいいし、ほんとに心から歌を愛し気持ち良さそうに歌ってるのが伝わってくる。大喝采のうちにライブ…じゃなかった、講演会(?)が終了しました。教えてくれた友達に大感謝。サインとか握手とか、っていうんじゃなくても、好きだなぁと思っている人に直接会いにいくのって、大事だね。でも、こんど近くで会えるときには、やっぱりまたユニフォーム姿にお会いしたい。

 

そして、私も、会いに行くときはユニフォームをカバンにしまっておくのじゃなくて、最初から着よう、と誓ったのでした。